既存の遮音板,吸音パネルをリサイクル・リユース
リニューアル・パネル
既存の金属製吸音パネル枠を再利用して景観,吸音性能向上に・・・。
コンクリート遮音板を吸遮音パネルに再利用。



概要
リニューアル・パネルは、統一型遮音壁などの金属製吸遮音パネルのリユース・リサイクルと遮音のみを目的としたコンクリートパネルの吸音化を目的に開発したものです。自動車専用道路の建設当時は,コンクリート遮音板による遮音対策のみで対応できたものが,周辺開発の進展に伴い,吸音パネルへの変更が求められる場合があります。また,既設の吸遮音パネルの中には、耐用年数により撤去廃棄されるものもありますが、機能不足により更新され、再利用されないまま廃棄されるものもあります。このように再利用されないまま廃棄される吸遮音パネルに付加価値をつけ、再利用を図ることで、騒音対策への社会的要求に応え、かつ廃棄物削減にも寄与することができるものとして,リニューアル・パネルを考案しました。リニューアル・パネルには,軽量・多孔質で屋外暴露使用可能な吹付型吸音工法で成型される吸音材を用いて,景観対応,緑化対応,吸音化対応の3タイプを用意しています。

A(景観設計)タイプ

金属製吸遮音パネルを再利用した,景観設計と騒音対策を想定したものです。

金属製吸遮音パネルの表面カバーを外し、パネル枠部分に吹付型吸音工法で製作した吸音材をパネル化して、はめ込んだものです。化粧型枠を使って,吸音材表面を石垣やレンガ組を模した形状とし町並みに配慮することもできます。また必要に応じて支柱も吸音材で覆うことも可能です。
B(緑化付加)タイプ

金属製吸遮音パネルを再利用した,緑化と騒音対策を想定したものです。

金属製吸遮音パネルの表面カバーを外し、パネル枠内部に直接吹付施工して吸音面としたものです。土工部など植栽可能な地面もしくはプランターが設置できれば,パネル前面にネットを張り、つた類などを繁殖させ、緑面でかつ騒音対策になる防音壁を構築することができます。
C(吸音化)タイプ

コンクリート遮音壁に直接吹付施工もしくはパネル成型した吸音材を取り付けて,吸音対策を付加するものです。

既設のコンクリート遮音板に現地で吹付施工するか,予め吹付型吸音工法でパネル成型した吸音材を取付け,吸遮音タイプの防音壁にするものです。コンクリート遮音板と吸音材はアンカーで一体化を図っています。
  • 吹付型吸音工法で製造される吸音材は,標準的な厚さ50mm,壁面密着条件で,残響室法吸音率は0.92(400Hz),0.98(1,000Hz)と日本道路公団の統一型遮音板の音響性能基準値(図中印)を上回る性能を得ています。

  • また,国土交通省(旧建設省)告示による「騒音低減効果の大きい吸音板」の評価基準である、斜入射吸音率も,トンネル内壁面・橋脚用の吸音板(0.70以上)や沿道建物の外壁面用(0.75以上)を上回る0.82を得ています。

図-1 吹付型吸音工法で製造した吸音材の吸音率データ


図-2 リニューアル・パネルの適用イメージ



特長
  • 吹付型吸音工法により,再利用する既存パネルの形状によらず高い吸音性能を得ることが可能。
  • 吸音材の厚さや背後空気層の有無によって,吸音性能を調整することが可能。
  • 吸音材自身はメンテナンスフリー,必要に応じてハイウォッシャによる洗浄も可能。
  • リニューアル・パネルは条件が許せば現地もしくは任意の場所で製造可能であり,再利用するパネルを特定の工場に移送する必要がない。
  • 既存の遮音壁を撤去廃棄して新たに吸音パネルを設置する場合と比較すると,5〜20%程度のコストダウンを想定。


主な適用範囲
  • コンクリート遮音板の吸音化
  • 遮音壁の緑化検討区間でのリサイクル利用
  • 町並みや自然環境との一体化などの景観設計が求められる防音壁でのリサイクル利用
  • 吸遮音パネルのリサイクル・リユース
  • 既存防音壁をリサイクル・リユースした低層型防音壁


Keyword 吸音材 吹付け施工 反射音低減 吸音パネル リニューアル
関連資料 リニューアル・パネルリーフレット
関連技術 大気浄化吹付工法鉄道スラブ軌道面用吸音パネル
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