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■飛島建設

ヨーロッパの光ファイバーセンシングのリーディングカンパニー「インセンシス社」と提携

“防災のトビシマ”として、将来のストックマネジメント社会を睨んだ事業に取り組む



飛島建設(社長・富松義晴)は、「防災のトビシマ」をスローガンに掲げ、防災関連分野における先進企業として、従来から、この分野の技術の深化・開発に積極的に取り組んできました。このたび、その成果を集大成し、社内外に強力に推進する組織として発足した“防災R&Dセンター”が中心となり、土木・建築構造物の長期健全性を評価することを目的として、信頼性が高く耐久性のある計測技術を保有する、ヨーロッパの光ファイバー計測企業として急成長中のインセンシス社(Insensys Limited、社長・Martin Jones、英国,サザンプトン市)と契約を締結しました。両社の密接な協力関係を築き、日本・韓国において新方式の光ファイバー計測技術を普及させていくことで、社会資本の有効活用に取り組みます。


★ 背景
 近年、これまでに建設されてきた道路、鉄道、上下水道施設、電力施設などの社会インフラ施設の長寿命化を図ることが社会的な要請となっています。こうした社会インフラ施設の健全性を評価し、適切に維持・管理し、長期的な更新計画を立案するには、そのベースとして、信頼性が高く耐久性のある構造物の計測・評価技術が重要となります。
 従来、構造物のひずみや変形を計測するには、電気式のひずみ計や変位計が使われていますが、長期的な耐久性に欠ける、落雷時等に電気的な雑音が入り誤差を生じる等の問題点がありました。また、国内でも既に光ファイバーを利用した計測機器が販売されていますが、コストが高く普及していないという問題点がありました。
当社では、これまでに、土木・建築構造物の健全性評価技術や岩盤斜面崩落予測技術などを研究開発してきました。こうした研究プロセスの中で、コストパフォーマンスと信頼性が高く耐久性にも優れた計測技術として、インセンシス社の光ファイバー計測技術に注目し、この度、同社と提携し、光ファイバーセンシングシステムの普及に取り組むことになりました。

★ インセンシス社の光ファイバー計測技術の特徴
一般的に、光ファイバーを利用した計測技術には次のような特徴があります。
@光ファイバー計測に金属の導線を使用しないこと 
Aセンサ部分(検知部分)に電力を供給する必要がないこと
Bセンサ部分を長い距離にわたって直列に多数接続できること
このため,計測点ごとに数多くの導線を張る必要がなく、電気的な雑音の影響もなく,また、光ファイバーの特徴として長期的な耐久性に優れていることから、将来は、電気式の計測技術に取って代る可能性のある計測技術として、計測機器メーカのみならず,構造物の管理者からも大いに注目を集めている技術です。
その中でも、インセンシス社のFBG光ファイバー計測システムは、従来の光ファイバー計測システムと全く異なる画期的な方式(TDM方式「時間分割多重方式」)を使用しているのが最大の特徴で、以下のようなメリットがあります。
1)従来の光ファイバー計測に比べ計測点数が大幅に増加する。
2)機械的可動部分がないため、長寿命で長期安定性に優れる。
3)計測装置の価格は、従来の光ファイバー計測装置の約半分で、電気式の計測装置とほぼ同等であり、長期的な維持・管理費を含めると、電気式計測システムより安くなる。

これらのメリットから、インセンシス社の光ファイバー計測システムは世界中の石油・ガスなどのエネルギ施設や風力発電などにおける光ファイバーセンシングシステムのリーディングカンパニーで、近年急成長を遂げています。インセンシス社は土木建築分野への展開を当社との提携により、積極的に行う考えです。

★ 今後の展開
 当社では、今年度国内のトンネルで長期的な変状計測に、この光ファイバー計測システムを導入し計測を開始する予定です。わが国ではインフラ整備を取り巻く環境が急速に変化してきており、これまでの新規建設の時代から、今ある資産を長く安全に安く使うことが要求される時代になっています。インセンシス社の有する世界最高レベルの光ファイバーセンシング技術を当社のノウハウと融合することで、社会のニーズに合致したシステムを提供することができ、“防災のトビシマ”として社会に貢献できるものと考えています。
当社では、土木建築分野などの計測業務の市場規模は数百億円以上と試算しており、今後、国内の調査・設計会社、土木コンサルタント会社や計測機器メーカと連携して、この光ファイバー計測システムを提供していく計画です。




1.インセンシス社の概要
 1)会社名:Insensys Limited
 2)代表者名:Martin Jones
 3)資本金:599,333ポンド(1.20億円,1ポンド200円換算)
 4)売上高:2,400,000ポンド(4.80億円、04年8月期)
 5)従業員数:38名
 6)業務内容:風力発電、石油・ガス等エネルギ施設、航空・海洋、土木建築における複合構造物の設計解析や複合材料の製造、それら複合構造物をモニタリングするための光ファイバーセンシング技術によるモニタリングシステムの開発および監視業務を主な業務としている。

2.光ファイバー計測の原理
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